インド旅日記

インド旅1ヶ月(スマホ無しで57歳の男が旅してきました)

インド旅14

4/25(水) 10:00 ウダイプールホテル発→11:00  ウダイプール駅着→市内散策

→21:00 ウダイプール駅発→4/26(木) 14:40 バンドラ・ターミナス駅着(約17時間)

→CSMT駅移動(リクシャ)→21:00 CSMT駅発

→ 4/27(金) 4:10 アウランガーバード駅着(7時間)

ウダイプール駅に着き、夜の9時までかなり時間があるので、ツーリストセンターで地図をもらい、市内散策をしてもし映画でも見れればと考えていたが、地図もなければ英語を話せる担当者もいなかった。とりあえずモールへ行く道はなんとなく教えてくれたので、その道をひたすら歩いた。大きな市街には出たが、モールにたどり着かない。途中で何人かのインド人に聞くがほとんどでたらめだった。特にひどかったのは大きな映画の看板の前で若者に映画館の場所を聞くとこの道をずっといけばよいと指さしたのでその通りに歩くが映画館はなかった。あきらめて引き返し、もう一度映画の看板の前まで戻ってよく見るとなんと看板の隣が映画館だった。建物が映画館らしくないので気づかなかったのだ。しかし映画を確認すると一度見た「Buddge2」しか上映していなかった。同じ映画は見たくなかったので、再びモールを探すがどうしてもたどり着かなかった。かなり暑いし、2時間以上歩いていたので、あきらめて駅に戻ることにした。駅に着くとまだ昼の1時だった。ウダイプール駅の待合室はACはなくファンが回っているだけだった。覚悟を決めて夜の9時まで待つことにした。ウォークマンの音楽と英会話表現を暗記しながら時間をつぶした。途中どうしても耐えられなくなったのがトイレの匂いだった。インド人は嗅覚がおかしいのか、全く気にせず食事をとる。我慢ができなくなり持っていた使い捨てのマスクをする。結局約8時間眠りもせず固い椅子に座ったまま待ち続けた。自分でも驚く。インドでなければ絶対無理だろう。

 

夜9時になって掲示されていたプラットホーム3に行くと、なんとプラットホーム2にもバンドラ・ターミナス駅行きの列車が待っている。どちらが自分の乗る列車なのかわからない。インド人もきっと迷っているのだろう。私に何人もヒンドゥ語で聞いてきた。掲示されていたのは3だったので3の列車に乗り込み、念のために車掌に確認すると実は2の列車だった。とにかくインドでは変更が多いので思い込みは危険だ。

 

早速座席にシーツを敷き、眠る準備をする。今から17時間かけてムンバイへ行く。8時間待って、17時間の移動、時間の感覚がおかしくなりそうだ。

 

1時間遅れてバンドラ・ターミナス駅に到着する。インドの路線は複雑だ。CSMT駅に行くのはローカル線の駅に移動しなければならない。近くの駅まではリクシャで移動する。そしてその駅からCSMT駅まで移動した。CSMT駅は巨大な駅だった。プラットホームが18番まであった。駅そのものが歴史を感じさせる風格のある建築物だった。表に出てみるといくつも同じような建築物が立ち並んでいた。 

 

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このCSMT駅からアウランガーバード駅までの列車は私にとっては大きな課題があった。デリーからもらったこの列車の予約には自分の座席が表記されていないのだ。あとでわかったのだが、悪徳旅行会社にはよくあることらしいが、ウエイティング・リストといって予約キャンセル待ちの状態でも予約したものとみなして客にそのまま渡すらしいのである。つまりキャンセルがなければその列車に乗れないという綱渡りのような状態なのだ。それもこのウエイティング・リストの名簿は出発するプラットホームに1時間前に張り出されるという。自分の乗る列車は電光掲示板にあるがプラットホーム番号が表示されない。とにかく不安な状態で待合室でひたすら待つ。

プラットホーム番号が表示されたのは出発40分前だった。14番へ走っていく。そしてウエイティング・リストの張り紙から自分の名前を探す。ない。見つからない。パニックになる。予約が取り消されたのか。直前予約をしなければならなかったのか。必死になって近くにいた警官に事情を話し確認すると、親切にスマホで自分の予約番号を検索してくれた。A1-9と教えてくれた。よかった。取り消されていなかった。お礼を言って列車に乗り込んだ。汗びっしょりだった。