インド旅日記

インド旅1ヶ月(スマホ無しで57歳の男が旅してきました)

インド旅9

4/14(土)  16:15  ジャイプール駅→4/15(日) 4:50 ジャイサルメール駅着(約13時間)

ジャイサルメールホテル(迎え無し)

 

4/14 今日でちょうどインド旅の折り返し点だ。早かったのか、遅かったのか、どちらでもない。とにかく必死に1日を送っていることは確かだ。いっぱい列車の乗った。いっぱい駅で待った。いっぱいホテルで寝た。いっぱい歩いた。いっぱい時間と戦った。いっぱい本を読んだ。いっぱい心配した。いっぱいいろんなことを思い出した。そしていっぱい騙された。あと半分インド旅は私に何を与えるのだろう。

 

 

10時にホテルをチェックアウトし、16時まで時間をつぶそうと本に載っていた映画館へ行くと一軒目はつぶれていた。もう一軒は夕方スタートだった。仕方がないので駅に向かった。駅に早く着いてしまったが、幸運なことにジャイプール駅のAC列車の予約者は待合室もAC付きだった。ということで列車出発30分前までそこにいた。掲示板にはプラットホーム2Aと表示されていた。行ってみるとプラットホーム2のずっと端の方に2Aと表記されていた。気づかなければ乗り損ねるところだった。2Aのところにはすでに列車が止まっていた。

 

このあと私にとっては大事件が起こるのである。列車に乗り込み、自分の座席に行くとインドの青年が気軽に話しかけてきた。発音は聞き取りにくいが、なんとなく話が弾んだ。ガイドブックを見せ、そして写真、それからお互いの国の歌を聞き合った。すると次の駅で中年夫婦が乗り込んできた。その青年は当然のごとくその夫婦とも会話を始めた。到着までまだ12時間あるので横になりたいと言って上段の席に移って眠った。何人かの乗客が入れ替わり、青年も夫婦もいなくなっていた。そして新しく乗り込んできたのは体格のいいスポーツ選手たちだった。にぎやかだったがやがて静かになった。ジャイサルメールが終点だと聞いていたので乗り過ごすことはない。安心して眠れた。気がつくと4:30、ある駅に着いていたが、誰も起きる気配がない。しかし少しずつ降り始めた。やはりジャイサルメール駅だった。降りたいが私のサンダルは選手たちの荷物の下敷きになっているので、選手が降りるまで待った。何とか降りることはできたが、迎えがいない。仕方がないのでリクシャで直接ホテルに向かう。ホテルに着くと真っ暗で何回かノックを続けていると老人が出てきた。予約の用紙を見せると部屋へ案内してくれた。部屋で荷物を確認すると焦った。ガイドブック「地球の歩き方」がない。青年に見せてそのままだった。列車にあるかもしれない。あわててホテルのオーナーを起こし、駅まで本を取りに行きたいと言うと10:00に行くと言う。「それは私にとって大切な本だ。列車はまだ駅に止まっている」と言うと何とかリクシャを出してくれた。列車はそのまま止まっていた。自分の乗っていた車両を見つけ、車掌に事情を言って自分がいた座席へ向かう。シーツをめくると何もない。万事休す。やはりあの青年が持って行ったのか。それともあとから乗り込んできたスポーツ選手が持って行ったのか。あきらめかけていたところに別の車掌が見慣れた厚みのある本を手にして現れた。「It's mine!」大声で叫んだ。とにかく見つかった。本当に嬉しかった。何度もお礼を言ってホテルへ引き返した。スマホのない私にとってこのガイドブックは私の命といっていいほど大切なものだと再認識した。

 

少し仮眠し,改めてチェックインを済ませ、散策に出た。まっすぐ通りを歩くとガディサール湖に出た。振り返ると丘の上にジャイサルメール城がそびえたっていた。目印が高い所にあるとわかりやい。簡単に到着した。そしてシティービューの頂上にたどり着いた。今日の目標は達成したので、このジャイサルメール城を一周することにした。

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